15分ですべて分かる!決算書の読み方その2 | 損益計算書を読もうを読んだら、損益計算書の大まかな読み方と重要なポイントはご理解いただけたと思います。

次は決算書の読み方で重要なポイントその2「貸借対照表」の読み方とチェックポイントを解説していきます。

貸借対照表ってざっくり何なのかを分かろう

貸借対照表とは、一時点における会社の財政状態を表します

貸借対照表とは

一時点において、会社がどこから財産を得て、どのように事業に使っているかを示す諸表となります。

会社は、利益を得るためにさまざまな営業活動を行っていますが、この営業活動を行っていくうえでは、さまざまな資産を取得し利用するなどしています。

貸借対照表の大まかな読み方

貸借対照表には左側の資産の内容をあらわす資産の部、右側に他人資本をあらわす負債の部と自己資本をあらわす純資産の部が書かれています。

この表で読み取れるのは、

  1. それぞれの資産、資本について、現金化のしやすさ、しにくさ
  2. 固定資産、流動資産の割合
  3. 減価償却資産の内容

などが分かります。

貸借対照表の読み方
貸借対照表の読み方

この貸借対照表の内容を読めるようになるには、3つのポイントがあります。

チェックポイントその1 掛金 / 棚卸資産の質を意識すること

掛金、棚卸資産は会社の資産として計上されており、本来ならまぎれもなくプラス要素のものです。

しかし、この数値を信用し過ぎてしまうと、数字のマジックとして会社の財務状況にゆっくりとダメージを与えていくことがあります。

いつまでも回収の目途が立たない売掛金や、出荷される見込みのない在庫など、それらをいつまでも資産として計上し続けると、帳簿上は黒字なのに資金ショートを起こします。

それがまさに黒字倒産です。 製造業や小売業がおちいる罠として、

  1. 何年にも持ち越しになっている在庫
  2. 何業にしてもあまりにも莫大な売掛金を長期に渡って作るような取引

といったものがあります。

もしこういうモノが多くあるならば、経営者には考え直してほしいポイントです。

チェックポイントその2 固定資産の種別を理解しよう

この固定資産も会社の資産と見なされており、色々な項目、種別に分けることが出来ます。

ですが、その中でもいざというときにお金にかえることが可能な不動産、車輌など(有形固定資産)と、お金にかえることが困難なソフトウエアや営業権など(無形固定資産)との切り分けは、社長の頭の中でつけておく必要があります。

また、貸借対照表において固定資産が多すぎ、流動資産が少ない会社は、経営難におちいる傾向が高いということも考える必要があります。
固定資産は安定して利益を出している会社にあって初めて資産として生きるのであって、流動資産(=現金)がない状態では、固定資産は足を引っぱってしまうことになりかねません。

チェックポイントその3 短期借入金を理解しよう

短期借入金と比較すると、長期借入金は借入利息の高い質の良くない借入金であることが多いです。

例えば1,000万円を5年返済で借りた場合、銀行で仮に利息2%だと返済利息の合計額は51万程度です。

しかしノンバンクなどで仮に8%で借りたとすると、返済利息合計額は216万に膨れ上がります。

借りるのが楽だからといって、簡単に高い利息の借り入れはすべきではありません。

短期借入金とは

また、社長本人が工面して自分の金や、親族友人などから借りた金を会社に貸しつけていたりすることも往々にしてあります。

しかしいずれにせよ、事業を続けていくうえであまり良いことではありません。
そのような状況になったら、まずは事業計画書と返済計画書を作って、銀行や公庫から融資を引きだす交渉をするべきです。

ポイントその4 減価償却を知ろう

減価償却とは、支出の伴わない費用となります。

減価償却費は費用計上によって利益は減りますが、実際の資金は減りません。
すでに支払い済みの固定資産取得資金が、減価償却を通じて回収されています。

固定資産の購入は減価償却をとおして資金化されるので、すぐに返済を迫られるような借入などで購入すべきではありません。
しかし高収益時の節税には、大いに効果を発揮します。

減価償却とは
減価償却とは

15分ですべて分かる!決算書の読み方その4 | キャッシュフロー計算書を読もうに続きます。

まとめ

貸借対照表とは、一時点における会社の財政状態を表します。

貸借対照表を読むうえで大事なポイントは4つ

  1. 掛金 / 棚卸資産の質を意識すること
  2. 固定資産の種別を理解する
  3. 短期借入金を理解しよう
  4. 減価償却を知ろう

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