株式会社 IFC
― 64 店舗を抱えた高級食パンFC本部の再生ストーリー

※掲載にあたりまして関係者様の許可をいただいております。

会社概要と危機の発端

売上
3 億円(最盛期は 10 億円)

従業員
12 名

設立
2017 年

会社名
代表取締役(当時)

業種
FC店舗数
本部

株式会社IFC
谷舗治也氏
持ち帰り高級食パンFC本部
64 店舗
東京都新宿区富久町 22-2

当時の状況

朝スマホを開くと債権者からの着信が10件。
会社の口座残高は9万4千円しかなく、給与の支払い日まであと6日。
これからどうなるのか分からない恐怖で夜は1時間しか眠れませんでした。

株式会社IFC元代表取締役 谷舗治也氏

Before | 弊社介入時

月次赤字
500 万円

社保・税金滞納
4,000 万円

手元資金
残り 8 日分

自力再建を阻んだ 2 つの壁

1 つ目の壁 外部要因

  • 年金事務所:滞納した社会保険料の分割払い拒否
  • 税務署:滞納した税金の分割払い拒否
  • 金融機関:リスケ済みだが当初の予定どおり返済できるアテ無し
  • 顧問税理士:顧問料滞納のため相談ができない

2つ目の壁 内部要因

  • 資金繰り表を作れないほど 金の出入りが錯綜
  • 意思決定の遅れで再建機会を何度も逃す
  • 本部12名体制が固定費を圧迫

介入後 90 日で実行した再生アクションプラン

  1. 即⽇キャッシュ確保
    • 金の流れの明確化
    • 本部人員の整理
    • ⽀払い優先順位付け
  2. 止⾎・交渉フェーズ
    • 税務署・社保庁と分割、分納交渉
    • 支払う必要がないと考えられる負債について債権者と交渉
  3. 再⽣・成⻑フェーズ
    • スポンサー候補 10 社選定→目先の資金調達
    • 社保・税金滞納による差し押さえを回避

AFTER | 6 か月後の成果

事業の保全
事業を別会社へ譲渡し
本部機能は維持

租税公課滞納
社保、税金の滞納

清算

雇用維持
残った少数の従業員の
雇用については維持

再生が完了し思う事

がんばっている加盟店の皆さんにこれ以上迷惑がかからなくてよかった。
加盟店が安心して営業継続できることが何より重要なので、本当にほっとしています。
力を貸してくれる方と精一杯やれることをやり、加盟店、取引先様、お客様、そして従業員みなが幸せになれるよう努力を続けます。

株式会社IFC 元役員A氏

おわりに

本事例をご覧いただきありがとうございました。

持ち帰り高級食パン専門店一本堂運営 株式会社IFC様の再生は、金融機関からの支援は絶望的、社会保険、税金分割納付の交渉がすでに破綻していたなど、時間との戦いでした。

従業員の方をはじめ元代表取締役 谷舗氏の「事業を残し加盟店を守る」という心が後押しとなるたゆまない努力があり、成立した再生事例です。

会社再生の肝は経営者のあきらめない心です。
これを読んでいらっしゃる経営状態が苦しい社長は、何が大事で何のために経営をあきらめないのか、再度自分の心に問いかけ、心に火をつけてください。

あきらめない限り必ず道は開けます。