会社を立ち上げた初年度なら赤字も当たり前ですが、2年目も赤字の見通しで資金繰りが危ない。
10年以上会社を経営しており黒字だったが、ここ最近は3期連続赤字。
半年前に追加融資してもらった金はすでに溶け、銀行はこれ以上の追加融資に応じてくれそうにない。
顧問税理士に相談しても
「がんばって売り上げをあげてください」
としか言わない。
友人の社長に相談しても、既にやった方法しか出てこない。
自分名義、妻名義の貯金はほぼ全額会社の経営資金につっこんでおり、これ以上の自己資金は入れられない。
インターネットで情報を集めても、ふわっとした事しか書かれていない。
銀行融資を追加で受けさえできれば乗り切れるはずなのに、銀行は商談に応じてくれない。
これ以上どうすればいいんだ!誰か答えを教えてくれ!!
自社の赤字が続き、回復の見込みが見えない時、社長であるあなたは不安で仕方がありませんよね。
筆舌に尽くしがたい社長の苦悩は、想像に難しくありません。
なぜならばかつて私もまったく同じ状況でした。
5期連続赤字を続け、自社を倒産寸前、自己破産寸前まで追い込まれています。
誰に何を相談しても、赤字を解消できる有効な方法を教えてくれず、友人の社長に相談したら
「倒産させて自己破産するべき」
と言われ絶望したことを、昨日の事の様に覚えています。
そうじゃない!!私はまだやりたい事がある!と必死にあがき、5期連続赤字経営から脱却、その後は10期連続黒字を出せています。
5連続赤字の地獄状態から自力で抜け出した経験から、私は断言できます。
社長が本気で取り組めば赤字は100%解消できる。
この記事の解説は机上の空論ではなく、5期連続赤字の会社を自力で黒字転換させ、その経験を活かし、500社超の会社再生に現場で関わり続けている私たちが、実際に使っている手法です。
私たちが最後まで関わった会社で、赤字を解消できなかった会社は1社もありません。
これから解説する方法を徹底して社長が行えば、必ず結果は出ます。
プロが考える赤字の原因と超実践的対策
売上を上げる努力より経費削減が黒字化への早道
顧問税理士は売り上げを上げるよう社長に指示を出しているでしょう。
しかし売上アップ策を講じるより経費削減を行う方が、赤字解消への早道です。

せいいっぱい売上を上げる努力をした上で、会社が今の赤字状態であろうと察します。
社長の貴重な時間、人件費をこれ以上使って売上を上げる努力をするより、今使っている経費から無駄な支出をカットする方が、黒字転換ははるかに簡単で確実であり、長期的で大きな効果があります。
赤字会社の90%を黒字化できる経費削減策の具体的手法
従業員の整理
無駄な人件費をまずまっさきに削るべきです。
人件費として毎月数十万、数百万円の金が無駄に垂れ流されている会社は多々あります。
無駄な人件費をすべて削ったことで1月で数100万円のお金が浮き、それだけで一気に黒字転換した会社が何社もありました。
いま雇っている正社員、パート、アルバイトスタッフ全員のリストをまず作ってください。
そのリストを見ながら、それだけのスタッフが本当に必要なのか、削れるスタッフは本当にいないのか、しっかりと考えてください。
削るべきスタッフの順番を以下に書きます。
- 社長自身が楽をするために雇っているスタッフ
これに該当するスタッフは真っ先に削る対象です。
例)電話応対をしたくないから事務員をおく
自分が朝早く出社するのが嫌だから、早朝スタッフを配置する など - 仕事が増えたらこれくらい人数が必要だからと雇用しているスタッフ
「これから仕事が増える“はず”だから、これくらいの人数がいないと増えた仕事量がこなせない。
もし人数がいなくて仕事が取れなかったらもったいない」
という思考パターンで、余計なスタッフを雇い続けていませんか?あなたの頭の中で考えている「これから増えるはずの仕事」は、いま存在していないのです。
存在しない仕事はお金を1円も生まないどころか、本来払う必要のない人件費を払い続けるハメになります。 - 社長、会社の悪口を言う、サボる従業員
仕事をしないスタッフは、必ずと言っていいほど会社や社長を悪く言います。
社長、腹が立ちませんか?
あなたが借金をし身銭を切ってまで従業員に給与を払っているにもかわらず、陰口を言われたり、いいスタッフに「こんな職場は早く辞めた方がいい」と吹き込むなど、悪い影響を多くの不良スタッフは周囲に与えるのです。実際に私はそういった現場を何度も見ています。
不良スタッフはサボっている自覚があるから誰かを悪く言ったり、がんばっている人の足を引っ張るのでしょうが、社長からしたら大きな迷惑です。
この様なスタッフに無駄な人件費を払うくらいなら、そのお金を使い社長の家族を旅行に連れて行ってあげてください。
従業員の発言を信用してはいけない
従業員に言われるがままにスタッフを配置していませんか?
従業員が言う
「この仕事を回すには、絶対にこれだけの人数が必要なんです」
という発言における必要人数については、まず疑ってかかりましょう。
赤字の会社では99%の確率で従業員が必要という人数では多すぎ、人件費倒れになっています。
配置するスタッフを半分にしても回ること場合がほとんどです。
従業員の考える必要人数ではなく、社長が考える必要最低限の人数まで削ってください。
現場を回してみてもし本当に回らないなら、まず社長が入って現場を回してください。
その間に新しいスタッフを入れるか、もし新スタッフの補充が無理ならば規模を縮小させましょう。
私は自社の再生で人を必要最低限まで削ったことも、依頼を受けて他社の再生に関わり人員を削った事もありますが、現場が回らなくなったことは一度もありません。
いい従業員の残し方
残ってくれたいいスタッフの給料を、1.2~1.5倍にしましょう。
必要のない人員を削ったことで、残ってくれた人はそれまでの仕事量の倍を担当することになります。
もともと適正な人数で配置しているならば、本来そのくらいの仕事量をこなせるはずなのですが、本来より少なかった仕事量で済んでいたこれまでより、仕事量が増えます。
そうなると必ず不満が出ます。
いい従業員を残す一番の方法は、給料を上げることです。
がんばればがんばった分きちんと報われる体制を、社長であるあなたがしっかりと作りましょう。
がんばらない、人の足をひっぱるような従業員を思いやる必要はありませんが、あなたの会社のためにがんばってくれる従業員は、あなたにとっての宝です。
大事にしましょう。
取引先の見直し
取引先
仕入れ先には2種類あります。
- モノの仕入れ先
- 仕事の仕入れ先(仕事を出す側、もらう側)
1. モノの仕入れ
同じ商品を扱える複数社から、相見積もりをとってみましょう。
相見積もりを交渉材料にして今までの取引先と仕入れ価格について相談するのもいいですし、新しい取引先とお付き合いするのもよいでしょう。 取引先は1つに絞らず、常に複数社お付き合いするようにしてください。
2. 仕事の仕入れ先(仕事を出す側、もらう側)
仕事を出す側、もらう側どちらの場合でも、今までの取引先だけではなく、自社のノウハウを活用できそうな会社に対し、積極的に営業をかけましょう。
コストダウン、もしくは同じ価格でもクオリティアップができる可能性があります。
常にいい取引先を探し続けよう
常にいい取引先はないか、アンテナを張り続けることが重要です。
困った!という瞬間に新しい取引先を探しても、すぐに素晴らしい取引先は見つかりません。
少ない取引先だけの中で会社経営を続けることは、とても危険です。
その取引先がもしなくなったら致命的な打撃を食らい、倒産まっしぐらという可能性もあります。
仕事を出す側ならまだましですが、仕事をもらう先が3社以上ない会社は、とても危険と言わざるをえません。
取引先1社で、あなたの会社の売り上げが70%以上ある場合は、危険信号です。
その1社から契約を切られたらあっという間に倒産する可能性大であり、その様な会社を私は何十社も見ています。

すぐにでも新しい取引先へ営業をかけましょう。
都内で20年以上建設会社を経営している社長から聞いた、取引先に関する実話
建築業を長年営んでいる社長ですが、長年この仕事をしているにもかかわらず、仕事を受けられる新しい内装業者を探しても、最近はまったくつかまらないそうです。
内装業者が年々減っているという状況で仕事は大量にあるため、いい条件の取引先を優先し、微妙な条件、もしくは付き合いが浅い工務店の仕事は平気で断ってくるとのことです。
業者さんとの普段からいい付き合いをしておくこと、そしていい仕事をしてくれる取引先には、いい条件で仕事を出すことが大事です。
業界にもよりますが、あなたの会社が今いい仕事をしているならば、現在の取引先よりいい条件で仕事を出してくれる会社があるということなのです。
逆にあなたの会社が仕事を出す側ならば、しぶい条件でいい取引先に仕事を出し続けていると、ある日仕事を受けてくれなくなる可能性が高いのです。
お互いが喜んで仕事をしあえるよい関係を築くには、時間をかけ何度も一緒に仕事をすることです。
時間をかけ信頼関係を築けている取引先は、とても貴重です。
大事にしましょう。
赤字仕事は勇気をもって断る
資金繰りが苦しくなると、赤字の仕事でも来月の支払いの為に契約する社長がとても多いですが、勇気をもって赤字仕事は断りましょう。
赤字仕事はいい仕事には絶対にならないし、あなたの会社の評判を上げません。
「会社が赤字なのに本当に仕事を断って大丈夫なのか?」と社長は不安に思うでしょうが、利益の出るいい仕事をすることが、次の仕事につながるのです。
勇気をもって赤字の仕事を断ることで社長自身の時間に余裕ができ、いい仕事を回し続けることで、会社の経営状態は少しずつ良くなっていきます。
家賃、地代
事務所のオーナーも、あなたの会社の取引先の1つになります。
事務所の家賃は必要経費です。
しかし
「そんないい場所でそんな広い場所本当にいるの?」
と思わず首をかしげてしまう様な、会社が赤字にも関わらず、家賃が高い事務所を借り続けている会社が多くあります。
「大きな取引先と付き合うには、いい場所に事務所が必要」
「優秀な従業員を雇うためには、便利でかっこいい事務所が必要」
「今は赤字だが、仕事が増えればこのくらいの人員をおいておける事務所の広さが必要」
と考え、赤字にもかかわらず高すぎる家賃を払い続けている社長に多く会ってきました。
この考え方すべてが間違っているとは、私は思いません。
いい場所に事務所を借りることが必要な状況も、たしかにあります。
事務所の家賃が余裕をもって払えているなら問題はありません。
しかしいま会社がもし赤字ならば、高額過ぎる家賃は無駄な家賃と判断せざるをえません。
仕事が増え会社の利益が増えたら、その利益を使って理想の事務所に引っ越せばいいのです。
電車で通勤するのが嫌だからという理由で、会社が赤字にも関わらず、月額5万円する駐車場を借り、高級外車で出社している社長もいました。
会社が黒字ならば何も問題はありません。
しかしもし会社が赤字ならば、高すぎる家賃、駐車場代はまっ先に削るべき支出の一つです。
解決策
事務所の家賃を減額する方法はあります。
私たちは社長と共にオーナーと交渉し、家賃の減額交渉に何度も成功しています。
家賃、地代を減らす具体的な方法は当サイト内 “ 会社を倒産させない具体的方法/あなたの会社を生き延びさせるためにすることは2つだけ “で詳しく解説していますので、興味がある方は参照してください。
ローン・リースの契約内容の精査、見直し
事務機器
あなたの会社の事務所内にあるローン、リース契約の事務物品を確認してください。
事務所にあるリース物品に多いのが、
- パソコン
- カラープリンター複合機(コピー機)
- ビジフォン
ですが、今の仕事を続けるためにそのリース物品は本当に必要ですか?
最新型のノートパソコン、数百万円する最新型のカラーコピー機、社員が3人しかいないのに契約されているビジフォン、本当にそれがなければ仕事にならないのか、立ち止まって一度考えてみましょう。
ちなみに私がイージス経営戦略事務所を立ち上げた時は、初期費用を極限まで抑えました。
事務所は自宅の一室、DELLで買った10万円のパソコン、1万円のインクジェットプリンターで仕事をしていました。
仕事量が増えたため、インクジェットプリンターはカラー複合機に変えましたが、120万円のカラー複合機をヤフオクで3万円で購入し、配線、パソコンへのインストールすべてを自分たちの手でやっています。
120万円かかったはずが3万円ですんだので、117万円の節約です。
貴重な社長の時間を使うくらいなら、価格が高くても正規ルートで購入し、業者に頼んだ方が安くつくという社長もいますが、私はそうは思いません。
100万円の利益を残すには売り上げをいくらあげればいいのか、計算してください。
利益率が25%のビジネスならば、400万円を売り上げなくてはいけません。
利益率が15%ならば666万円です。
400万円の売上を作る努力をするより節約するほうが、私にとってははるかにハードルの低い話なのです。
ローン・リースの見直し、解約について
リース物品の解約、減額交渉を考えている方は、当サイト内 ” 法人名義で契約した車のリース契約の途中解約は可能なのか?|弁護士監修 ” を参照してください。
車のリースに特化して書いていますが、リース物品の契約変更の扱いは、車のリースと同じです。
社長自身の経費の使い方を精査しよう
高額な住宅ローン
会社の売上が上がり、ここならば金を貸しても返せそうと金融機関が判断したら、一斉に金融機関はお金を貸し始めます。
運転資金、会社の社屋の購入費用、社長の自宅購入費用と、どんどん貸してきます。
社長の多くは始め恐る恐るお金を借りますが、だんだんと感覚がマヒしてき、借りられるものは借りてしまえと、気づいたら高額なローン契約が積み上がるという流れになります。
金融機関が行う融資の審査の肝は、売上額です。
利益ではありません。
本来ならば会社の売上から残った利益で返済するべきところを、銀行が売上額を見てお金を貸してくるのですから、利益が少ない会社はあっという間に破綻します。
破綻の兆候がみえてきたら、金融機関は追加融資の話には応じません。
倒産、自己破産の手続きをし、会社の社屋などの会社名義の資産、自宅などの社長個人名義の資産を手放すよう、銀行は社長にせまってきます。
東北地方にあったある金属製造業の会社で起きた自宅にまつわる実例
その会社は年商9,000万円で、社長(A社長とします)の役員報酬を1000万円でつけていました。
しかし年商9000万円の製造業の会社でA社長の役員報酬として1000万円取るのは、実際には無理な話です。
A社長が実際に受け取れていた役員報酬は、500万円程度でした。
しかし銀行は決算書だけ見て、A社長の役員報酬が1000万円あるならば、住宅ローンを通せると判断し、4500万円の住宅ローン(月額15万円×35年)を、A社長は組んだのです。
A社長の本当に収入は40万円しかありません。
40万円の収入の中から住宅ローンの15万円を払い、自動車3台分のローン10万円を払えば残りは15万円。
その中から子供の学費、家族の生活費を払えるわけがなく、会社のお金から住宅ローンを支払おうとしましたが、経営状態があまりよくない会社ではそのお金すら会社からねん出できません。
自宅の建築から2年で経営破綻し、自己破産、倒産にいたりました。
解決策1. 自宅を売れば利益が残る場合
自宅がいま売れば利益が残る状態、いわゆる「アンダーローン」の状態の場合は、すぐに売却することをおススメします。

銀行から融資を受けており会社の経営状態が悪い場合、自宅を銀行に差し押さえられるリスクがあります。
融資の状況と自宅の差し押さえの関係は当サイト内 ” 会社の倒産から社長の自宅を守る、法に則った全手法をすべて公開 ” に詳しく書かれていますので、興味があるかたは参照してください。
自宅を銀行に差し押さえられる前に売却して利益を残すのは、会社と社長自身、会社の防衛策としてとても優秀な策です。
解決策2. 自宅を売ってもローンが残る場合
自宅がいま売ってもローンが残る状態、いわゆる「オーバーローン」の状態の場合は、他の支出を抑え、抑えた支出分を住宅ローンの支払いに充てるしか方法はありません。

高級車
会社が赤字にもかかわらず高級車に乗っている社長は、これを機会に経費の使い方を見直しましょう。
もしこのまま赤字が続けば会社は倒産、あなた自身も自己破産する可能性が高く、事業、不動産、いま乗っている高級車などの資産すべてを失います。
その可能性がある今、高級車に乗り続ける必要は本当にあるのでしょうか?
なぜ中古のプリウスではだめなのでしょうか?
一時の見栄ですべてを失うくらいなら、今は我慢の時と腹をくくり、プライドより実利をとるべきと、私は考えます。
赤字にも関わらず高級車に乗り続け銀行から嫌われた社長の実例
中部地方のある福祉系会社の社長の実例です。
融資の返済が厳しくなり銀行とリスケ交渉を行うことになりましたが、交渉当日、社長は銀行の駐車場に高級外車で現れ、銀行の担当者に高級外車を見られてしまいました。
そのあと行われたリスケ交渉ですが、失敗に終わります。
銀行側の言い分としては
「社長が高級外車に乗り続られる状況ならば、返済の減額に応じる必要はない。
まずは支出を削り、浮いた支出分のお金を銀行の返済にまわすべき」
と遠回しに言われました。
しごく当然の結果ですし、反論の余地はありません。
高級車と自分の会社、家族のどちらが社長にとって本当に大事なのか、しっかり考えましょう。
解決策1. 車を売れば利益が残る場合
すぐに売却しましょう。
高級車も倒産処理の際の差し押さえ資産の対象です。
会社の赤字が続き、会社の倒産処理をする状況になれば、自宅と同じく差し押さえられるので、そうなる前に売却して利益を今のうちに手元に残す方が得です。
解決策2. リース、ローン契約で売却が難しい場合
車のリースの見直し、解約については当サイト内 ” 法人名義で契約した車のリース契約の途中解約は可能なのか?|弁護士監修 ” で詳しく解説していますので、こちらを参照してください。
役員にしている家族への高額報酬
会社が黒字ならば節税面から考えても問題はありません。
しかしもし会社が赤字ならば、家族への報酬は減額するか0にしましょう。
家族に高額な役員報酬を払うことで、家族への体面を保とうとする社長もいらっしゃいます。
しかしそれを止められない社長は、自社の倒産、本人の自己破産という究極の局面の場面で、家族がばらばらになる可能性大です。
その様な局面で家族に見捨てられた社長を、数多く私は見てきました。
逆に会社が大変な時に一致団結して協力し、社長を支える家族がいる場合は、倒産危機を乗り越えられる可能性がはるかに上がります。
あなたの家族はどちらでしょうか?
私が実際に見た高額報酬を受け取り続けた家族が社長にした仕打ち
近畿地方のある葬儀関連会社では、経営状態が年々悪化していました。
勤務実態のない家族、社長名義のカードで借金を繰り返すなど勤務態度がよくない家族を役員として登記しており、家族への高額な役員報酬が長年にわたり支払われていました。
今までと変わらない経営をこれからも続けるならば、銀行からの支援がストップするという状況の中、弊社の提案で会社名義の土地を葬儀以外の目的に転用し、賃料収入で生き延びるプランを策定しました。
葬儀が年々減り本業での売上回復は絶望的なため、銀行もこのプランを条件付きで受け入れました。
その条件とは、無駄な支出を徹底的に削り、経営のスリム化を図ること。
会社名義の資産の売却のほか、社長の役員報酬、家族への役員報酬の大幅な減額も条件に含まれています。
社長は会社の生き残りをかけて、これらの条件を飲もうとしましたが、役員報酬を削られることを嫌がった家族の反対により途中頓挫、銀行から完全に見捨てられこの会社は破綻しました。
売上を上げる
税理士がよくいう赤字解消の王道対策です。
何度も言いますが、「売り上げを上げてください」と言われてすぐに上がるほど、仕事を取る事は簡単ではありません。
簡単にこのセリフを言う税理士に対し、私は怒りすら覚えます。
当サイト内に営業のプロが書いた「売り上げを上げる具体的方法」を書いたページがありますので、興味がある方は ” 会社を倒産させない具体的方法/あなたの会社を生き延びさせるためにすることは2つだけ ” を参照してください。
一番おすすめはネット集客
売上を上げる方法がないわけではありません。
私はイージス経営戦略事務所の「会社再生」という商品を売るため、ありとあらゆる営業手法を試した結果、ネット集客がベストという結論になりました。
私が実際に使い、成功した方法をここから解説していきます。
ネット集客といっても、SNSアカウントを立ち上げたり、営業メールを送るという手段ではありません。
自社のサービスをユーザーに伝えるネット媒体を作り、そこに問い合わせを集めるという方法です。
比較的コストも安いので、赤字に悩む会社の営業手法にはうってつけです。
この方法ならば、あなたの会社の商品に興味がある人だけが訪問し、問い合わせをしてくれるので、DMなどに比べて成約率は圧倒的に高くなります。
各営業手法の反響率ですが
| 営業手法 | 反響率 |
|---|---|
| チラシのポスティング | 0.01%~0.3% |
| ダイレクトメール | 0.5〜1.0% |
| 電話営業 | 0.1〜1% |
| ネット集客(リスティング広告) | 3.75% |
引用:日本ポスティングセンター公式サイト、DM+公式サイト、Wordstream|Google Ads Benchmarks for YOUR Industryより
4つの営業方法の中で、ネット集客が最も反響率が高いのです。
圧倒的集客力があるネット集客の方法 3つの法則
サイトを準備しgoogle、yahooに広告を出せば、お客様がつくということでは決してありません。
集客ができるサイトには法則があります。
- SNSは後回しにしてまず自社サイトの情報を充実させる
- 社長であるあなた自身が、自社サイトを作ろう
- サイトを社長自身が作ることが難しければ、自社サイトで使うテキストは自分の手で書こう
SNSは後回しにしてまず自社サイトの情報を充実させる
要は自社のサービスを社長であるあなたが、サイトを通じて熱く語ってくれという事なのです。
SNSにはのせられる情報が少なすぎるし、次々と情報が更新されるので、よっぽどうまく運用しないとファンは付きづらいです。
しかし自社サイトにわざわざ訪問してくれるユーザーは、あなたの商品に興味を持ったから訪問してくれている人なのです。
| 情報量 | 目移りのしやすさ | 興味度 | |
|---|---|---|---|
| SNS | 少ない | しやすい | 低い |
| 自社サイト | 多い | しづらい | 高い |
例えるならば、ユーザーはあなたの単独リサイタル会場に来てくれた、ファン候補なのです。
思いっきり高らかにあなたしか歌えない曲を歌い上げ、ぜひあなたのファンになってもらいましょう。
あなたの名前で集めたリサイタル会場でもし別の人が歌ったら、ファン候補の人はがっかりして帰ってしまいます。
あなた自身の手で書かれていないサイトを作り、そこにユーザーを訪問させるという事は、つまりそういう事なのです。
社長であるあなた自身が自社サイトを自分の手で作ろう
あなたの会社の商品、サービスの情報を価格を抑えてスピーディに提供するには、web制作会社を使っていては無理です。
いちいち更新の依頼をし、更新されているかチェックをする手間がかかり、更新する都度料金が発生します。
更新費用ががかることを避け、公式サイトが放置状態になる赤字の会社を数多く見てきました。
ならば自社のサービスを知り尽くしている社長みずからの手でサイトを作成し、管理するのが、ファン獲得への近道です。
| Web制作会社 | 自社 | |
|---|---|---|
| サイト作成 | 20~数百万円 | 無料 |
| 更新費用 | 都度発生 | 無料 |
| スピード | 遅い | 早い |
WordPressを使えば簡単にサイトが作れるので、自分の手で作ろう
WordPressを使い社長みずからサイトを作るなら、無料でサイトが作成できます。
WordPressとは、パワーポイントを触る感覚で、初心者の方でも簡単にサイトが作れるアプリです。
詳しく知りたい方はエックスサーバー公式サイト”【初心者向け】WordPressとは?メリット・デメリットやできることを解説!“などを参照してください。
会社が赤字である今、余計な経費はかけてはいけません。
無料なのも素晴らしいのですが、なにより社長であるあなたが自分自身の手と頭を使って作るサイトが、もっともユーザーに刺さるサイトになる事が重要です。
ポストに入っているきれいなだけのチラシはゴミ箱行きですが、手書きで味のあるチラシがあったらつい見てしまいませんか?
サイトも同じです。
見込み客にプレゼンするときと同じ熱量で、自社のサイト作成に向き合いましょう。
3. 自社サイトで使うテキストは自分の手で書こう
あなたの会社の商品は、社長であるあなたが一番熱く語れるストーリーを持っています。
立ち上げの苦労話でもいい、こんな素敵なお客様に出会えた話でもいい。
とにかくあなたの心の中にある大事なストーリー、エピソード、思いをテキストにしてください。
熱い情熱が人の心を動かします。
魂と情熱がこもった文章は、それを経験した本人にしか書けないのです。
問い合わせがくるネット広告は自分で設定することが肝
google広告やyahoo広告に出稿する際に、広告代理店に丸投げする社長が多いですが、本当に売り上げを上げたいなら自分でやりましょう。
繰り返しになりますが、人を使えばその分お金がかかります。
赤字状態の今、余計な経費は1円でも惜しんでください。
chatGPTなどの生成AIを使えば、初めての人でも分かりやすく丁寧に、ネット広告の設定方法を教えてくれます。
web制作会社、広告代理店に払うお金があるなら、その資金をネット広告代にまわしましょう。
広告のどこにユーザーが興味を持ち、どこから問い合わせをしたのかなど、社長が直接管理でき情報に触れるので、広告に対する感度が上がります。
自分の手でやれば精度は上がるし広告代も安くつくし、いいことづくめです。
赤字を解消したいと本気で願うなら、まずは自分でやってみましょう!
赤字決算でも融資は受けられる可能性はある
赤字決算=即融資NGというわけではありません。
決算が赤字でも金融機関が「ここなら回収できるだろう」と判断すれば、融資に応じてくれる可能性はあります。
実際私たちがサポートに入った会社で、赤字決算にも関わらず追加融資の商談が進んだ会社は何社もあります。
赤字でもあなたの会社と金融機関との信頼関係がある場合
今までのあなたの会社と金融機関がよいお付き合いができているならば、赤字決算でも融資の相談に乗ってくれる可能性はあります。
よいお付き合いというのは
- 融資を受けているが今までの返済でまったく遅延などの事故がない
- 黒字経営を続けてきたが、今期だけ赤字
という場合になります。
資産価値がある担保物件を提供できる場合
金融機関は自分たちを得させてくれる相手とは、前向きに付き合いますし、商談の機会も積極的に作ります。
逆に損をさせる相手との付き合いは、断ち切ってきます。
会社を経営している人ならば、仕事上の付き合いと同じと分かると思います。
資産価値がある担保物件を銀行に提供できるなら、決算が赤字の会社でも融資を受けられる、もしくは追加融資を受けられる可能性はとても高いです。
私が見た、7期連続赤字でも追加融資を億単位で受けていた会社の実例
【九州のある介護関連事業会社の場合】
7期連続赤字の会社ですが、毎年5,000万円ほどの追加融資を受け続けていました。
7期連続赤字の会社に追加融資を行うなど、本来なら考えられないことです。
しかしこの会社は立地のよい場所に土地を持っており、それを担保として提供していました。
そのため赤字にもかかわらず、毎年追加融資を受けられていたのです。
しかし金融機関が2023年に追加融資を断り、借金でまわっていたこの会社は倒産しました。
追加融資を断られた理由ですが
- 融資の残債合計額が土地が持つ市場価値を上回った
- 事業の継続性が疑わしい
というものでした。
融資の残債が、土地の持つ市場価値を上回る前に赤字経営から脱却しないと、倒産は待ったなしなのです。
別会社に儲かっている会社がある場合
融資を受けようとしている会社が赤字だとしても、社長が同じ別会社で黒字の会社があれば、融資に応じてくれる可能性があります。
銀行は社長が同じなら、別会社でも同じ会社とみなす場合がとてもに多いです。
赤字のA社に融資をしても、黒字のB社から回収すればよいと考えているのです。

事業自体の成長性、魅力
あなたの会社がベンチャーで、新しいビジネスモデルを持っており事業に成長性、魅力がある場合は、金融機関が融資に応じてくれる場合があると言われています。
しかし事業自体の魅力、成長性を金融機関が考慮してくれない場合が多く、売上と過去の決算書で判断される場合がほとんどなので、大きな期待は持たない方がいいと思います。
今は赤字でも成長性、事業の魅力に対して融資を行うというのは、金融機関ではなくベンチャーキャピタル(VC)寄りの考え方です。
VCからの出資はかなりハードルが高く、出資が実現したとしてもVCへ自社の株を一部譲渡するなど、融資の代償を払う場合があります。
結果的に社長の決裁権がVCにより制限される場合があり、あまりおすすめではありません。
VC、ホワイトナイトによる出資の現実について当サイト内で詳しく説明しています。
興味がある方は当サイト内 ” プロが教える資金調達の現実 | 確度の高い資金調達法を徹底解説 ” を参照して下さい。
まとめ
- 社長が本気で取り組めば赤字は100%解消できる
- 売上を上げる努力より経費削減が黒字化への早道
- 経費削減策として削れる経費
1. 従業員の整理
2. 取引先の見直し
3. 家賃、地代
4. ローン・リースの契約内容の精査、見直し - 社長自身の経費の使い方を見直す
1. 高額な住宅ローン
2. 高級車
3. 役員にしている家族への高額報酬 - 売上を上げるベストの方法はネット集客
- 赤字決算でも融資は受けられる可能性はある
以上になります。
営業は一切なし。
貴社のお話、お悩みをお聞かせください。
現在の会社の状況にお悩みではありませんか?
「社会保険料が払えきれない。」
「どうすれば税金を払えるのか。」
「このままだと自宅が担保が差し押さえられる。」
「大きな決断が必要なタイミングなのか。」
私たちがこれまで培ってきた500社超の支援実績から得た経験や独自のノウハウを基に、今のあなたにとって、望む結果を出すための最適な提案をさせて頂きます。
わたしたちから営業を行うことは一切ありません。
まずはあなたのお話、お悩みをお聞かせください。



